画面が真黒のまま起動しない LIFEBOOK U772/E
本日のパソコン修理は、画面が真っ黒のまま起動しない 富士通ノートパソコンLIFEBOOK U772/Eの修理依頼となります。
現状確認をします。
電源ボタンを押すと ボタンが点滅しだします。
ただしこの時点では、画面に何も表示されません。
5秒ほど 時間がたつと 電源ボタン横のスクロール固定ボタンが点滅しだします。
そのまま何も変わらず起動しません。
この時点では、ハッキリした原因は断定できませんが、マザーボードの故障が考えられます。
故障箇所を特定する為、各デバイスを取り外し 動作確認をしていきます。
各デバイスを取り外しお行います。
作業は、パソコン裏側から開始します。
フタを固定しているネジ 見えるネジをすべて外します。
すると簡単にフタが外れます。
最初にハードディスクを取り外します。
取り外した状態で電源を入れてみます。
症状は、変わらず起動しません。
ついでに ハードディスクの検査を実施してみます。
ハードディスクに損傷はなく正常な状態です。
ただし 起動時間が、1万時間を超えているので、交換の時期に来ています。
時間の割には、起動回数が1000時間程度しかなく考えられる事は、電源を入れっぱなしの状態だったと思います。
次にメモリーを外して 電源をボタンを入れてみます。
症状は変わらず起動しません。
機種 メーカーによりさまざまですが、通常であればメモリーを外し起動させれば、警告音が鳴るはずですが、なりませんでした。
メモリーを別のパソコンにつないでメモテストを実施してみます。
特にエラーは検出されませんでした。
メモリーが故障原因ではありません。
この感じでは、マザーボードの故障がほぼ確定します。
最後にメーカー推薦の、バッテリーを外してパソコン本体にたまっている停電を放電する事です。
バッテリーのコネクターを外して 数時間放置して放電作業を完了させます。
各デバイス バッテリーのコネクターを再度つないで、起動確認を行ってみます。
症状は、変わらず変化しません。
お客様には、マザーボードの故障と言うことで修理不可と伝えます。
お客様の要望でハードディスクを取外し メモリーを外した状態でお客様に返却します。
ハードディスクのバックアップは、常時行っていたので不要との事でした。
追記
故障したノートパソコンの使用状況で、最近特に多いのは、電源を落とさずに買った時から電源を入れっぱなしで使っている事です。
ノートパソコンの場合、本体内部に熱がこもりやすく、その熱でマザーボードやハードディスクなどが、故障してしまう事が多いと思います。
サーバーパソコン以外のパーソナルコンピュータは、一日数時間の使用を想定して考え作られています。
ハードディスクなどは、モーターで駆動させているので、常時電源の入れっぱなしはよくありません。
ノートパソコンのACアダプターの常時電源の入れっぱなしもよくありません。
その状態 放電 充電を繰り返すことは、バッテリーの消耗を早くします。