ツメが折れたCPUク-ラー

起動しないディスクトップパソコン

本日のパソコン修理は、起動しないディスクトップパソコンの修理です。

 

 

修理依頼内容

数か月前 中古でインテル9世代 CORE i 5の自作ディスクトップパソコンをネット購入したが、起動しない。

本来であれば、ショップに言うべきですが、そのまま仕事で出張に出たので数か月ほったらかし状態でした。

 

 

診断

中を見てみると、内部の配線が無茶苦茶で 内部の鉄板に穴をあけて ケーブルを通したりしていた。

 

配線接続間違い

ケースのコントロール配線も全然違う個所に接続されていました。

 

 

問い

私:マザーボードの説明書は、ありますか?

お客様:付属していませんでした。

私:購入した時の構成は、わかりますか?

お客様:ネットで注文した時の明細があります。

 

 

説明書

その構成表にのっていたマザーボードの型番でネットで説明書をダウンロードします。

 

 

配線変更

その説明書にそってコントロールスイッチの位置を確かめて挿し直します。

でもちょっと説明書と実際マザーに違いがありました。

 

 

起動確認

とりあえず 電源をいれてみます。

電源は、入るようになりましたが、画面に出力されません。

変化として エラー表示と思われるランプが2個所点滅しています。

 

型番確認

説明書と実際のマザーとあっていないので、グラフェックカードを外して マザーボードの書かれている型番を調べると、ネットの注文書と違う型番でした。

 

再度説明書ダウンロード

確認した型番で検索 確認してダウンロードしました。

説明書によるとエラー表示の意味は、メモリーエラーとCPUエラー表示でした。

 

 

エラー表示1

メモリーを別の元に入れ替えます。

電源は、入るが相変わらず画面に出力されません。

エラー表示は、一つ減ってCPUエラーだけになりました。

 

 

エラー表示2

CPUクーラーを少し触ってみると、グラグラしています。

クーラーを外してみると、ツメの一つが割れてCPUにクーラーが密着していません。

 

 

不具合のCPU廻り

 

爪がおれているクーラー

ツメが折れたCPUク-ラー

 

 

CPUが密着していない

CPUクーラーが密着していない、グリース跡

グリースが浮き上がっています。

まったくクーラーに密着していない状態でした。

 

 

CPUクーラー交換

純正のCPUクーラーを虎徹3に交換します。

虎徹3付属のバックパネルを取り付けている

虎徹3に付属のバックパネルを取り付ける

 

 

取り付け金具を取り付ける

金具を取り付ける

虎徹3付属の金具を取り付ける

 

 

CPUグリースを再塗布

古いCPUグリースをふき取る

古いCPUグリースをきれいにして、新しCPUグリースを均等に塗布する。

 

 

虎徹本体取り付け

虎徹本体取り付けた写真

虎徹3を取り付けて、後は付属のファンを取り付けます。

 

 

起動確認

起動確認すると、エラー表示が消えて無事にWindowsが起動できるようになりました。

 

今回のパソコンは、ホントにショップでかったの?

言いたくなるような、修理内容でした。

 

残る問題点

このパソコンには、まだ問題がたくさん残っています。

 

 

ライセンス認証

このパソコンは、Windowsのライセンスに未認証です。

 

電源BOX

電源BOXが、推薦の能力にたっしていません。

合計ワット数が、262ワットあるので、本来であれば2倍の470ワットで推薦500ワットです。

でも このパソコンには、400ワットの電源BOXで推薦ワット数にたっしていません。

 

起動ドライブ

次に既存の起動ドライブは、ハードディスクの2TBになっていますが、起動時間が2万時間近く使用されています。

 

まだ 正常判定でありますが、インテル第9世代のCPUを最大限に生かそうと思えば、M.2 NVME SSDになります。

 

 

ケースファン

内部空気流動もなされていなく、全面にファンが一つもついていません。

 

 

バックパネルなし

バックパネル無しの状態

 

 

マザー固定

マザーボード固定も9本あるうち3本程度しか止めていなく グラグラの状態です。

 

 

配線処理

配線も むきだしのままで、側面がガラスで見えるPCケースで美観が台無しです。

 

再組み立て

ケースからすべて取り外して 再度組み立てなおします。

マイクロサイズマザーモードにあった、ネジをケースに取り付け直します。

 

配線をすべて裏に隠して 側面からみて 見えないようにする。

サービスで全面にファン1個追加

 

起動ドライブをM.2に変更して新規にWindows10Proをインストールする。

 

過去にWindows10のライセンスを受けている可能性もあったので、HOMEも入れてみましたが、認証をうけた形跡がなかったので、新規にproのライセンスを購入して認証をうけました。

 

既存のハードディスクは、フォーマットしてDドライブして活用する。

 

一旦これで作業完了して お客様に納品したが、数回の起動で電源能力不足で、電源が落ちたり 画面に出力されなかったりしたので、再度持ち込まれて電源BOXの交換を行いました。

 

M.2とファンを追加しただけで、電源能力不足とは

もともと電量が不足していとはいえ、かなり劣化していたと思われます。

 

かなり 悪質のショップだと思います。

 

これで北九州市パソコン修理の完了です。

 

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